本来、仏壇はこうでなくてはいけないといった形の決まりごとはないのです。
その時代の建築や空間に合うように仏壇も変化してきました。
亡き母 亡き父 亡き家族がふと心に浮かび出てきて
その繋がりの深さ広さを感じることはないですか
その大家族の中の自分の位置
自分の存在を識って改めて先祖との関わりを感じ、自分の未来予想図を思い描く
亡き家族の逝き方を識り、今の自分の生き方を顧みて父母から与えられた命の重さを感じながら、
それはもしかしたら至極の境地に通じるのかもしれません。
現在、聖なる場というのはどんな場であるべきか。
重厚さではなく、今日の生活空間に似合うように、
そして仏壇を使う人にとって違和感がないように、
様々な時代の建築様式や伝統工芸など
日本の美意識の本質を追求した祈りのかたち。
それこそが新しい祈りの空間―。